クリアしたい目標⑨

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度々出ていたトレランのレース

私はクリアしたい目標があった

それは地元の大会を完走する事だった

30キロ越えのレース

当時私が走っていたトレイルの距離は20キロ前後

未知の世界でした

何回かに分けて試走してみたり

不明瞭なトレイルを確認したりと

別に棄権してもいいと思いながらも

やっぱり完走したいのだ

40代の半ばをこえて、走るのが得意でもない

ただのおばさんが

これを完走したところで別に誰に何も言われないけど

私がこのチャレンジをやり遂げたかった

ただそれだけ

不運にも試走で膝を痛めて

泣く泣く痛み止めを飲みながら

当日はスタートした

ボロ雑巾のように一歩一歩と足を進める

やめたい、辛い、足が重たい

でもやり遂げたい

ゴールテープをきりたい

どれくらい葛藤したかわからない

でも不思議と『私はやれる』と思ってた

どこから来るのかこのわけもわからない自信

周りを見ても誰もいない・・・

もう大会終わったんじゃない？

とぼとぼ歩く

山の中は静かである

人の気配はない

いつやめてもいいと自分にいいながら

でも、いいのそれで？という声もする

そんなやりとりを自分と交わしながら

会場の声が聞こえてきた

トレランの仲間が頑張れって迎えにきてくれる

あ・・・まだ大会終わってなかった良かった

もうすでに限界は超えていた

そして、最後の階段を登り切り

泣きそうになりながら

完走する事ができたのです

充実感と満足感と疲労感といろんな感情がこみ上げました

楽しかったか？？と聞かれたら

どうだろう・・・辛かったかもしれない

もう2度と出ないと言えます

でも、この貴重な体験は私の宝物となりました

そうして、私はトレイルランニングを通じて

たくさんの学びを得ながら

山とコミュニケーションを深めていくのでした

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